魂を売った男

 四駆の車がこんなにラクチンだったなんて知らなかった。今年相次いでご臨終となった車を入れ替えた。いずれも中古だけど、 いつも大変お世話になっている、カーショップゼニットさんに今回もまたまたお世話になり、 家用のジムニーと会社用のステップワゴン。いずれも人生初の4WD。(昔、仕事でのってた除雪トラックは6輪駆動だから、 ホントに4WDは初めてだ!!)
ラクチン、いやーラクチン。信号で止まるのが面倒じゃないよ。スイーと発進できちゃうのさ。

 その昔、長野県でスキーをしていた頃、東京モンが普段、雪のないところしか乗らんくせに、こぞって「ヤッパ、4WDじゃないと・・・ 」なんて得意げに話しているのを聞いて、「オレはぜったい4WDなんかにゃ乗らん。 タイヤなんて前でも後ろでも2本動いていればジュウブンだ!!」と札幌ナンバーのポンコツコンチェルト (ホンダのおっさん車。知ってる??)でブイブイ言わせて以来、2駆の車を乗り続けてきた。 長野県やシムカップの山の中で乗っているときはゼンゼンそれで余裕だったのだけど、旭川の街に来てからはちょっと状況が変わる。 なんてたって信号が多いんだもん。トマムに通勤していた頃は、 30kmの通勤距離ににもかかわらず、信号は一箇所だったのに、 今は東川から15Kmの通勤距離にいくつ信号があるんだか、わかりゃしない。信号で止まったとき、停止線や前車の3mばかり手前にとまり、 交差する信号が赤に変わると同時にジワーッと動き始め、少しでもスムーズに発進できるように毎回けっこうな神経を使う。

それが、それが・・・
けどもう、だけどもう・・・ いままでそんなにがんばってきたのに・・・

ボクはヨンダブリューデーに魂を売ってしまったよ。だって、こんなにラクチンだなんて。知らなかったんだもん。

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