中小企業振興基本条例

フィッシュヘッドカリー 意味なし

 写真は今年シンガポールで食べたフィッシュヘッドカリー。ウマかった?。本文とは一切関係ありませんが。 今のボクのお腹の状況を端的に表した一枚ということで。昼はカレーだな。うん。

 中小企業家同友会では、経済の主体者たる中小企業の経営環境の改善を目指し、中同協が中心となって、「中小企業憲章」の学習・制定運動に取り組んでいる。 旭川支部においても3年前から「政策委員会」を新たに設置し、憲章に取り組んでいるが、地域における活動のアウトプットは、 地元自治体のいわゆる「中小企業振興条例」を制定、あるいは見直すかということになるのだろう。

 昨日の政策委員会では、今期3回にわたって開催した「振興条例を学ぶ会」を振り返り、 来年度以降の活動にどう取り組むかをメインに話合いが行なわれたが、その中で、帯広がすでに制定し、札幌市もこの12月議会で可決、 そして函館では振興条例づくりに取り組むことを市長自らが宣言し、 動き出している状況が報告された。一方で旭川の状況はというと、 現状の振興条例を積極的に見直すという機運は今ひとつ盛り上がりを見せてはいない。

 すでに条例があるならいいじゃないという声も聞こえてくるが、大切なのは補助金のための条例ではなく、 われわれ中小企業者は、地域においてどんな存在であり、どのような責務を負っているのか、さらには、大企業、行政、市民は、 地域住民の暮らしと表裏一体である中小企業振興にどのようにかかわるべきなのかが盛り込まれた理念型条例だ。

 「格差」に象徴されるように、ワレワレが作り上げてきた社会はあまりにも野放図な市場原理主義に翻弄され過ぎた。今になって様々な 「格差是正」策が論じられるようになってきたものの、多くは政府にその対策を期待するものだ。しかしながら、昨日のエントリーにも書いたが、 地域社会をかたちづくる要素は私たち企業が提供する商品やサービスである以上、私たちが地域の暮らしに責任を負う必要がある。
 そのために私たちは「持続可能な地域社会」のために経済の主体者として、よい企業作り、経営環境作りをすすめ、戦略を練り、計画し、 行動することで適切に利益をあげ、企業を継続する必要があるのだ。 市場原理主義のグローバルな競争によって広がりすぎた格差は私たち中小企業家のローカルな共存的競合によって、よい商品、 サービス作りをすすめることによって是正されるべき。その一見すると相反するように見える共存的競合を正しく導くために、「中小企業憲章」 「中小企業振興基本条例」の制定が今こそ必要な時期なのだと考えている。

 今日のお昼はカレーだ!

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