スタッフの力(同友会5月支部例会のご案内)

4月の末に一人の女性スタッフが退職した。道職員のだんなさんの札幌転勤が急遽決まってしまったため、 やむを得ず退職することになってしまった。彼女が最初に仕事をし始めたのは2007年の1月。 最初はだんなさんの扶養の範囲で働きたいからということでパート勤務からスタートし、その後、妊娠、出産となり、 予定日の1ヶ月半ほど前まで仕事をしてもらい、出産後、ちょっと落ち着いてから在宅での勤務を再開し、 昨年12月お子さんが一歳になったところで、職場での勤務に復帰した。

この春からは本格的に仕事をしたいということで社員に登用し、フルタイムで仕事を始めたばかりだったし、 会社的にもいろんな環境の人が多様な働き方ができる組織を目指し、小さなお子さんを育てながらも、 その実力を十分に発揮してもらえるようにと、彼女がそのモデルケースになってくれたらとも考えていただけに本当に残念だ。弊社の場合、 基本的に労働集約型の業務だからその業績はスタッフの力によるところが大きい。 控えめではあったが彼女の実力は高く買っていただけに本当に惜しまれる退職となってしまった。

2001年の創業時、ボクのほか男子3人のスタッフで始まったアイリンクも彼女の退職後も今現在、企画・制作スタッフ4名、営業・ 顧客支援3名・総務・経理1名の合計8名(男子3、女子5)の会社になった。先に書いたとおり、 労働集約型の仕事だけに人がいないことには始まらないのだが、その仕事とスタッフの関係は常に微妙なバランスで、 なんかしっくりいっていない。

経営的に言うと、労働付加価値率がなかなか上がらずに利益を残すことができないでいる。結果、スタッフには決して高くはない給料を (安すぎるとも思っていないが・・・)毎月なんとか支払っているというのが正直なところだ。この状態をなんとかしなくてはいけないし、 マンネリ化したサービス残業の実態を改善しないことには社員自らが活き活きと楽しく仕事をするための本当にモチベーションをあげることはできない。

仕事の量が少なくて、スタッフが暇をもてあましているのなら、解決方法は簡単なはずだが、(売上を伸ばすか、余剰人員をきるか) ほとんど毎日忙しく仕事をしているのだから、原因は受注単価が低すぎるのか、労働効率が悪いのかのどちらかということになる。現状、 地域の同業社の中ではおそらく作業単価は決して安くはないはずだし、マーケットがあってのことだから、単価をあげることは実際には難しい。 となると労働効率の改善こそが、付加価値率アップの最大の課題ということになるのだが、はてさて・・・

制作グループでは見積り時間と実制作時間の関係を常にモニターさせるようにし、計画的な作業の進捗と、 プロジェクト終了後のKPTを使った振り返りがようやく定着しつつある。 そういう意味では労働付加価値率の向上の取り組みがやっと始まったところといえるのかも知れないが、先日の全体会議の時、 最後のフリートークの中で「何のために仕事をしているのか」という話題になったとき、なんだかんだ言っても結局、 生活のためってのもあるよねって声が多かった。ボク自身、もちろんそのことを否定するつもりはないけれど、問題なのは、 「生活のために言われた仕事を仕方なくやる」のか、「生活のためにいかにして会社に利益を残すような仕事をする」 のかの違いが語られなかったことだ。

弊社の場合、あんまりキレイな財務諸表じゃないけれど、 全て経理はオープンだから自分の仕事がまさに自分たちのために仕事になっていることにギモンをはさむ余地はないはず。生活のために、 ぜひ会社に利益を残す仕事の仕方、判断、行動、そこにぜひ意識がゆく仕組みづくりからはじめる必要があるのかなと思う。 25日の同友会旭川支部の支部総会はくしくも「経営幹部が変われば会社が変わる!?この難局を乗り切るのは全社挙げての総力?」 というテーマ。同友会会員以外の皆さんのオブザーバー参加も大歓迎です。たくさんの皆さんにご参加いただきたいと思います。

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