中国という国

 今年はいよいよ北京オリンピックの年。この大会の成否にはいろんな意見があるようだが、 現代中国の悲願であったことには間違いない。それこそ、国家の威信をかけて、成功を期するということになるのだろう。
 そしてこの国の「中国」という国名のとおり、いよいよ世界はこの国を中心にして動かざるを得ない状況にシフトしている。 主権が国民にないこの国が、市場経済によって急速に国力を高めていく。
 今日、たまたまNHKで放送していた中国の子どもたちに関する番組を見た。熾烈な学歴競争。一人っ子政策。 成績の良し悪しのみが人の優劣を決め、お互いの長所を認め合うよりも、欠点を非難しあう。 中国が世界に強力な影響力を持つ中でこうした競争を勝ち抜いたものたちがリーダーとなってゆく。

 今、日本では行過ぎた市場原理主義を見直そうとする動きがわずかながら見え始めている。しかしながら、 グローバル経済はまだまだ中国など新興国を中心に市場化が進むだろう。 中国のこうした子どもたちがリーダーとなる世界にどうしても不安を感じてしまうのはボクだけだろうか?
 こうした世界の状況の中で私たち地域の中小企業者はどうあるべきなんだろう。疲弊する地域の現状は、 こうした世界の動きに決して無関係ではないはずだ。今こそ、「世界に学び、地域に生きる」というグローカルな視点を大切に、自分自身、 わが社のありようを考えてみたい。

写真はなぜか箱に入って丸くなるぶどう。

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