ホームページコンテストのお話
10年前、創業当時の事務所に下見に行ったときの写真。すべてはここから始まった。
先月の27日にアイリンクが創業して以来、満10周年を迎えました。実にあっという間にだったように感じる10年ではありますが、今、思い返せはそれはそれはいろんなコトがあったわけで。
1月中に2011年2月から始まっている第11期の経営計画を作成している時、10年の歩みを簡単に整理してみました。初年度、2001年2月27日から2002年1月31日までの売上高は実に424万円。それに新規創業関連の助成金・補助金等443万円をいただいて、1100万円の経常損失。それ以来なかなか利益を上げることは出来ませんが、10年で10倍の売上高を上げるところまではなんとか企業としてなんとか地域に生かしてもらっております。
そんな我社が世の中に対してブレークしてみせた一番最初の出来事はなんといっても2002年の3月に実施された「第1回ホームページコンテストin旭川」にてグランプリ(北海道知事賞)を獲得したことだったように思います。
アイリンクで最初に取り組んだポータルサイト事業。2001年12月〜2005年くらいまで?今のあしかよりもっと公共色が強かったように思う。結局マネタイズする手段をなかなか見つける事ができずにサイトを閉鎖。
このコンテストですが、当時、旭川市の産業支援機関として存在した第三セクター「株式会社旭川産業高度化センター」が主催。旭川市内外の企業のICT化促進のため、まだ公開している企業が少なかったホームページのコンテストを行い、地場企業の情報発信力を高めようという主旨のもと行われていました。
当時、旭川市内で多少なりとも存在したWEB制作会社とかSOHO系デザイナーのみなさまに「アイリンク」という会社を印象づけることができた一番最初だと思いますし、このことで道新をはじめ、各地域メディアにも取り上げていただけたので、実際に受注につながるお問合せをいただいたりと、それこそ、二年目にして1,697万と初年度の4倍を超える売上を確保することができたのも、このコンテストの受賞がきっかけだったように思います。
この「ホームページコンテストin旭川」ですが、その後、旭川SOHO協議会としてコンテストそのものの運営にも携わらせていただき、2004年度の第4回まで行うことになるわけですが、当初、高度化センターの担当スタッフとはなんとか5年はつづけようね、と話しをしていたのですが5回目は高度化センターの担当者が変わったり、ボク自身も別の活動で忙しくなってきてしまい、主体的に準備に関わることができずに結局のところお流れになってしまったように記憶しています。
たらればの話なんでなんともで恐縮ですが、もし、このコンテストをそれなりに市が予算付けをしたりして、明確な産業支援政策の一環として、あるいは行政が取り組まなくても少なくともアイリンクを含む業界何社かで自発的に今現状でも継続することができていたなら、今の旭川の地場企業のICTリテラシーはきっと違ったんだろうなあと思います。
もちろん、ボクらが受賞したその頃とは、この10年で明らかに違っていますから、評価のポイントも違うし、審査員の顔ぶれなんかもちがうのでしょうが、地域の情報発信力はきっと今以上の実力を持っていたと考えてもおかしくはなかったでしょう。
今さらやらなかったことを後悔したところで仕方ありませんから、今、アイリンクで継続している「ランチセミナー」などの事業はしっかり継続してマーケットを自ら育てる意識を持って取り組んで参りたいと考えています。
おかげさまで10周年。みなさま、本当にありがとうございます。
※ホームページコンテストは現在でも、埼玉や京都、浜松などで行われているんですね。あの頃、楽しかったなあ。また、やりたいなあ。
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