年頭所感っていうか、今考えていること

 あけましておめでとうございます。ホントは一日のうちにアップしたかったのだけど、 ボクの住む東川町の農村部の多くは元旦に町内会の新年交礼会を行うことになっていて、どうも昼間からビールを飲みすぎてしまい、帰ってから、 パグたちの初散歩にでかけ、その後、一寝入りするともう夜。結局、こんな時間になってしまった。どうも新年早々、 こんなんじゃ先が思いやられますな。(^^ゞ

 今年も心地よい酔いとともに年があけた。ここ数年、今年こそはという思いとはうらはらに、 その時その時の状況で随分刹那的に過ごしてしまったような気がしていて、今年は特にその思いが強い。 なんだか日々の忙しさだけを理由にその時を対処するのが精一杯だし、仕方ないじゃんって具合である。 シゴトにおいてもプライベートでも何か中途半端感が漂い、どうもマイナスのスパイラルに陥っている。

 結局はプライベートが充実していないというか、どうもシゴトが目的化していて、シゴトの先にある生活が見えていないというか、 何のために??という具体的な生活目標が見えていないというのが今のボクの状況なのかもしれない。
 もちろん、こうしたい、ああなりたい、こうしなければといういわゆる「自己実現」と「社会実現」イメージははっきりしているし、 そのためのモチベーションに不安があるわけではない。今年、幸いにして例年よりカレンダー的に長く、 この年末年始の休暇をいただけたことに感謝してこの辺の仕切りなおしをしっかりやって7日の仕事初めを迎えたいと思っている。

 まずは、そうした個人の内面的な整理をしっかり付けた上で、シゴト的に2007年の反省と今年の展望。 特にスタッフの皆とはこのあたりの所感をしっかり共有して進めていきたいと考えているのだが、ボク自身は昨年一年間は言ってみれば、 これまでの集大成的な一年であったように考えている。結果、うまく進まないことのほうが多かったし、 決してほめられた集大成ではないことも承知しているが、アイリンクがどんな企業であるかという認識の共有が社内外を問わず、 生まれたということについては自信を持ってよいと思う。
 インターネットを通じて地域社会の付加価値創造に取り組むことが企業命題であるという理念はもはやわが社の社風になるつつると思うし、 きちんとしたカタチを創るには至っていないかもしれないが、これまでの様々な取り組みはわが社の社会的価値感を十分に向上してくれた。
 しかしながら、本来企業として持つべき経済的な価値を十分に育てることができなかったことは自分自身、 経営者として至らなかった点であると思うし、 株式会社としての成立要件を原理原則に従って考えるとボクはそういう意味では経営者としては失格なのかもしれない。
 具体的な失敗の原因、わが社に欠けていたことについては、これまでの社員の皆さんにはお話をさせていただいていると思うし、 これからも折に触れ、徹底して社内で共有できるように努めていく必要があるだろう。その共有認識に基づいて、次のステップに進まなければ、 これまで同様の結果に終わってしまうことは明らかだ。ここに至るまで、少々長くかかりすぎたかもしれないが、 その分しっかりとした社内の共有認識を作り上げて今年に望みたい。

  2008年、これまで多くの学者さんや経営者の経済予測なんかをお聞きしたり、 読んだ中でやはり私たち中小企業者にとって最大の懸案は物価の上昇であるだろう。原材料費の高騰は多くの産業でその利益率を圧迫し、 新たな売上げの拡大が求められている。これまでデフレ傾向の経済では経費を削減することで利益を確保できたし、社員の給料が上がらなくても、 生活物価もあわせて下がっているのだから、大きな混乱はなかったように思う。しかしながら、 インフレ経済においては正しく売上げを上げなければ利益を確保することは難しい。
 特にわが社のような人件費がその支出の大半を占める企業では、原材料費の上昇はそれほど経営に大きく影響することはないものの、 社員の給料を物価の上昇にあわせて正しく上げることができなければ、生活物価もあわせて上昇するなか、 社員のモチベーションを引き出すことは困難になってしまう。

 これまでわが社においてはその売上げのメインは、地場企業のインターネット事業開発における、企画提案、サイト構築、 プロモーションコンサル等であった。しかしながら、受注に波があり、単価にバラつきが大きく、大きな声では言いにくいが、地元の受注単価は、 特に首都圏のシゴトと比較するとカナリ低い。そうした状況のなか、顧客に本当の満足いく内容の企画提案・サイトを提供できていたかと言えば、 薄利多売的な価格構成では、資金のフローを作り出すことが優先してしまい、 ついその品質が犠牲になっていたと言わざるを得ない部分があることも否めない。
 こうした状況を脱し、事業開発にかかるプロジェクトに十分な時間的な余裕とさらに質の高い企画提案、 それに基づく受注価格の拡大を目指すには、事業開発とは別に絶対的な売上げの柱がどうしても必要となってきた。先に書いた弊社の 「地域付加価値創造」という理念のためには、地場産業のIT化(特にインターネット活用分野) における競争力強化支援という事業分野は絶対的に必要であるわけだが、 その事業を補完する受託開発以外の別のアプローチがどうしても必要だということである。
 昨年下半期において、「Ispot」の営業代理業務や医療機関向けのCMSパッケージ「ホスピタルデザイン」 の開発はそうした状況に対応するためのものであるが、さらに今年は二つのサービスを開始、提供する予定だ。ひとつは今月早々に、 そしてもうひとつも二月中にはその詳細をお知らせできると思うが、地場企業のさらなるインターネットの活用が進み、 地域間競争への戦闘力を高め、さらには今現状、北海道の中小企業が抱える大きな問題に対応できるようなサービスとなるべく、 今年はこの二つのサービスの確立に全力を注いでいきたいと考えている。

 社員、ご家族、株主の皆さま、そしてお取引先企業の皆さま、 中小企業家同友会でともに地域のためにともにがんばっている企業経営者の皆さま、すべての方々への感謝の気持ちを忘れず、 なりたい自分と住みたい地域社会の実現に向けて、モチベーションを高め、今年も一歩、一歩、着実な歩みを進めたいと強く思います。 本年も皆さまのご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

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