2010年のスタートにあたりまして


写真は昨年八月雨上がりの富良野にて。

あけましておめでとうございます。

ミレニアムのお祭り騒ぎからはや10年。21世紀も10年目、平成にいたっては22年目となるとすっかり新しい世紀、新しい時代って感じも落ち着いたもんであります。しかしながら、2009年の漢字が「新」であったように、時代はまさに大いなる変遷のさなかにあるといえるでしょう。

もしかしたらかつての産業革命、そして1945年戦後に匹敵するほどの大いなる変化が今、起きているのかもしれません。一昨年のリーマンショック以降、世界経済の停滞はデフレによってものとお金の関係を変わり、またアメリカ中心に動いてきた世界経済はBLICsの台頭でその枠組みに大きな変化がおきています。

私たち日本人の暮らしも、特に戦後、私たちがひたすらに求め続けた豊かさの定義が変わりつつあるように感じています。新自由主義経済の台頭、さらに崩壊に至る短い時間遷移の中で、物質的な豊かさを求めるためにお金を稼ぐのではなく、お金そのものを所有することに喜びを感じる社会が人々の暮らしを翻弄し、結果、大いなる格差を生み出しました。

また、情報技術の高度化と低価格化によるインターネットの普及は人々の暮らしの中に流れる情報量を劇的に増大させ、かつてマスメディアが流す画一的な幸せのあり方には納まりきらない多様な価値観を生み出し、ライフスタイルや仕事の進め方、経済の仕組みさえも大きく変えてしまいました。

そうした時代の中で私たちが求める「幸せのカタチ」とは一体どんなカタチなのでしょう?この地域でしか享受することのできない大いなる自然や恵まれた食、余裕のある住環境や、職住接近によって得られるゆったりとした時間。これまではこうした地域独自の豊かさと経済的な豊かさを同時に手に入れることは決して簡単ではありませんでした。しかしながら、今、インターネットの普及はこの地域の豊富な資源に経済的な付加価値を与え、私たち自身がその自律的な努力によってインターネットの側の経済において、新たなビジネスを生み出すことを可能にさせました。

インターネットによる新たなビジネスの創造は属地性という部分においてそのマーケットに縛りをもうけるものではありません。もちろん、取り扱う商品やサービスによっての差はありますが、これまでの事業機会を大いに広げるものとしてその可能性について誰もが疑う余地はないでしょう。私たちはこの10年、インターネットと地域をリンクし、地域の新たなる付加価値創造のために事業を進めてまいりました。その10年目の集大成となる2010年。私たち自身がまずはインターネットを有効活用したICT経営にこだわることによって、自らの意識改革を徹底させ、さらには顧客利益の拡大に努めて参りたいと思います。

大いなる時代の変化を冷静に受け止め、今こそ、私たちのこの地域で暮らすものしか手に入れることのできない新たな「幸せのカタチ」を創造する。今年一年がこの地域でともに暮らすすべての人にとってすばらしい一年となりますように。

本年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

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