がんばれ!旭川の高校生!その2
朝晩、めっきり寒くなりましたネ。相変わらず、サンロクで呑んだ日は事務所に泊まってしまうので、
少々風邪気味。こじらせないように、注意しなくちゃ。
25日と26日の二日間の日程で、旭川明成高校の1年生4人がインターンシップで職場体験にやってきました。年に3、
4回はこうして旭川市内の高校からインターンシップの受入れを行なっていますが、まだまだ何名も採用できる企業ではないので、
高校生諸君の職業観の形成に少しでもお役にたつことで、地域の雇用に貢献できたら・・・ってことで。
ただ、実際のところはこちらの方が若い皆さんの感性にトキッとさせられることも多く、こちらも大いに刺激を受け、
楽しみにさせていただいておりますが。
それにしても若い感性というのはホントに面白い。同じ風景を見ていても、こうまで見方が違うものなのか?今回も例によって、
インターンシップの生徒さんたちにブログを作成してもらったので、是非、ご覧くださいませ。
http://intern.ailink-web.co.jp/meisei2007/
そして、そんなインターンシップの受入れで考えたことを。
格差社会とか、ワーキングプアとか、ネット難民とか。そうした現実があることも事実だし、高度にIT化され、
いわゆるリストラクチャリングされた企業としては、
かつてのようにすべてのスタッフを正規雇用として採用することは難しい時代なのかもしれない。
特にグローバルな競争を勝ち抜き、日本経済の屋台骨を支える必要がある大企業は特にそうした傾向は強いということも事実だろう。
先日の北海道新聞に『先輩の体験談から学ぶ 働く若者深い失望 有資格・大卒でも遠い正社員」 「人間を使い捨て」厳しく告発』
と題されて、いわゆる非正規雇用に苦しむ20代の実態を中学生が学習し、「一体何のために勉強するのかわからなくなる、将来に不安を感じる」
「人間こそ大切にされるべき」と学んだとする記事が掲載されていた。
たしかにそうした現実を周知するってことはマスコミの大切な仕事なのかもしれないが、
あまりに一面的なものの見方にボク自身としてはどうも納得できずにいる。
特に今回の記事になった札幌の中学校で行なわれたという授業がまさに今の社会のそうした側面しか生徒たちに伝えていないのだとすると、
片手落ちもはなはだしく、一体、そうした授業を受けることで、将来に向けてどう希望を見出せというのだろうか?
記事によると先輩たちの手紙を題材に授業を進めたというのだが、現実、希望の仕事につけた先輩や、
希望ではなかったかもしれないが入った会社で新たな仕事の面白さを発見し、充実した生活を送っている先輩は一人もいなかったのか。
少々意地の悪い見方をすれば、教師がそんな偏った教育をするから、
その教師の元で学んだ子どもたちもゆがんだ職業観しかもてなくなってしまっているのではないのかとすら思えてしまう。
大企業が日本経済の背骨だとするならば、血であり、肉であり、神経であり、
個々の細胞レベルで日本経済を支えているのは私たち中小企業者である。
私たちは地域で生きる中小企業者としてその地域の暮らしを支えてるというプライドを持っている。そして、
少なくともそうしたプライドを持って経営している中小企業者はまずは社員第一主義、人を人として尊重する会社経営を行なっている。
今回の授業で将来に「深い失望感」を持ってしまった生徒さんたちに言いたい。会社の規模は大きくないかもしれないし、
名前も聞いたことがないかもしれない。そして、一流といわれる企業からくらべると決して給料も多くないかもしれないけれど、
君たちと真剣に向き合って、社員と社員の家族の幸せのために一丸となってがんばっている会社は世の中にたくさんある。
先輩たちの手紙を読んで、将来に不安を感じてしまったかもしれないが、
これからの人生で君たちの将来を真剣に考えてくれる会社に出会うことが出来るように心から祈っています。
今回、ウチの会社に来てくれた子達はどう感じてくれたかな。わずか二日間の体験ではあるけれど、 彼らの将来にわずかでも希望を与えることが出来たなら、それに勝る喜びはない。