第26回 実践!ホームページ構築講座 その6 「ホームページを見てもらうために」 の巻

インターネットショップと実店舗

 ようやく、気持ちのよい季節を迎えることができまして、外で飲むビールがうまい季節になってきましたね。 今年はお花見の時期までずいぶん寒い日が続いたので、北海道の花見定番、ジンギスカンとビールも震えながら… という方も多かったことでしょう。
 さてそのジンギスカン、最近「食べても太らない!」なんてほんまかいな?的なブームになっているのは皆さんご存知のとおり。 このジンギスカンがインターネット通販でも随分売れているそう。何はともあれ、 こうしてまたひとつ北海道名物がメジャーになることは一道産子としてもうれしいことですし、 さらにインターネットを通じてどんどん広めてもらいたいですね。
 最近、ジンギスカンに限らず、インターネット通販にチャレンジされる方が増えて、 ボクの会社への相談や依頼もネットショップの構築の仕事が多くなりました。

 そうした多くのお客様がまず気にされることはズバリ「どのくらい売れるのか」ということ。もちろん、 取り扱う商材によっても異なりますが、月商何百万単位のお店もそう珍しくはないし、 とある道北の海産物を扱うお店では月商が五千万なんて話も。しかしながらその影で、オープンしてはみたものの、 同じような商材を扱っていながらほとんど売り上げがなく、早々に撤退してしまうお店も決して少なくはないのです。
 もちろん、売り上げの多寡にはひとことでは説明できない多くの原因があり、その点、実際に店舗を構えた商売と変わることはありません。 店構えや商品の陳列方法、品質、値段、店員の接客にいたるまで、 実店舗で売り上げを左右するほとんどの要素はそのままインターネット通販にも当てはまります。そして、 その売り上げを決定付けるもっとも重要な点は店舗の立地条件による集客数、つまり、インターネットにおけるアクセス数ということも、 まったく同じです。
 ただ、唯一違うことは、実店舗とインターネットでは、開店当初の立地条件による差のつき方にあります。 実店舗ではお店をオープンしてしまってから、いかにその場所の人通りが少なくても、または、入居したテナントビルの集客力が乏しくても、 簡単に場所を移すことはできませんし、あらかじめ立地条件の良い場所は、家賃などのコストも非常に高額です。
 インターネットでお店を始める場合は、この場所によるハンデがまったくありません。どんなに大規模で高額な構築費用をかけたお店も、 または、ホームページの制作ソフトを使った自分自身の手作りショップでも、オープン時のインターネット上の立地条件にはまったく違いはなく、 最初はみんなゼロからのスタート。言ってみれば、どんなショップでも、最初は人通りもほとんどない、 裏通りのどん詰まりからスタートするようなものです。

 

アクセスしてもらうために

 皆さんがインターネットを通じて、ショッピングを楽しむ場合、目的の商品を探すためにどのような方法を使うでしょうか。
 まだそれほど、インターネットを使いなれていないユーザーの場合であれば、 楽天市場などのショッピングモールを利用する場合がほとんどでしょう。では、それ以外のショップやサイトを探すときは?おそらく、 ほとんどのユーザーが、ヤフーやグーグル、MSNなどの検索エンジンを使って、目的のサイトを探すはずです。
 例えば、そろそろお中元のシーズンですから、東京にいる恩師に何か北海道ならではのギフトを送りたい。去年、ドライブした時に立ち寄った、 西興部の道の駅で食べたアイスクリームがおいしかったので、それを贈りたいけれど、どこで買えるのかわからないような時、 インターネットが使えれば、ヤフーや、グーグルの検索窓から「西興部 アイスクリーム」とか「北海道 アイスクリーム ギフト」など、 関連するキーワードを入れて検索をかけるはずです。
 そんな時、あなたのショッピングサイトでまさに「西興部牛乳アイスセット」を取り扱っていたならば、 ヤフーなどの検索結果に表示されることで、ほぼ間違いなくアクセスしてもらえるでしょう。つまり、 多くのインターネットユーザーが利用する検索サイトで、ユーザーが入力し、 検索したキーワードによってあなたのサイトが適切に表示されたなら、あなたのサイトへのアクセス数は上昇するのです。
 しかしながら、これも多くの皆さんが経験されていることと思いますが、入力するキーワードが一般的になればなるほど、 検索結果として表示されるページの数も増えることとなります。先の例では「西興部」というある意、味限定的な地名が入りましたから、 おそらく検索結果もそれほど多くはないでしょう。しかしこれが、「北海道 かに」「北海道 ジンギスカン」「北海道 メロン」 などの一般的かつ取り扱い店舗も多いキーワードだとどうでしょうか。参考までに「北海道 ジンギスカン」 というキーワードのグーグルで検索結果を掲載してみましたが、実に二十五万件以上の検索結果が表示されることがわかります。
 当然、パソコンの画面では、その検索結果を一覧に全部は表示できませんから、検索された結果にある順番をつけて、 上位から順に表示することになります。ユーザーはその膨大な数の検索結果をすべて見るなんてわけがありませんから、 上位に検索されたせいぜい20から30程度のホームページから自分の目的のショップやサイトを探すということになります。つまり、 あなたのインターネットショップのにアクセスを増やすためには、ヤフーやグーグルなどの一般的な検索サイトで、 関連するキーワードを入力されたときに、適切にしかも上位に表示されること、これがアクセスをアップさせるための必要な条件なのですね。

前へ

第25回 実践!ホームページ構築講座 その5「トップページデザイン」 の巻

次へ

第27回 実践!ホームページ構築講座 その7 「SEOしてますか?」 の巻