第21回 実践!ホームページ構築講座 その1 「ホームページ制作のパートナー」 の巻
○今年もよろしく!
皆様、あけましておめでとうございます。今年も、適度なアルコールの酔いとともに、新年を迎えました。年の内は、それこそ、
もちつきだ、大掃除だ、年賀状だと忙しく、また年が明けても私の暮らす東川町の行政区(町内会みたいなもの)では元旦から新年会があったり、
翌日は北広島の実家に顔を出し、3日にようやく愛犬4匹を従えての初詣に出かけたりして、あっという間にお正月休みも終えようとしています。
なにはともあれ、新しい1年の幕開けです。今年は明るいニュースが少しでも多く聞かれるようなよい年にしたいもの。
私自身も会社が設立5年目を迎える節目の年ですから、充実と飛躍の1年にしたいと気持ちを新たにしております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、この連載も20回を超え、今まで、さまざまな視点で、
インターネットをはじめとするITの業務利活用について書かせていただいて参りました。ざっと振り返ってみても、EC、
オンラインコミュニティー、ホームページのユーザビリティー、電子メールの利活用、グループウエア利用法などなど、
中小企業のIT導入に必要な雑多な話題を提供させていただいてきたつもりではありますが、何の脈絡もなく、
その時々で思いついたことを書いてきたので、どうも本当に「お役立ち講座」になっていたかどうかと問われると少々頭掻いてみたりして。
というわけで今年からはもう少し自信をもって「お役立ち」といえるような内容にすべく、より具体的、
実践的な事柄を皆様にお伝えしていこうと思います。 早速、今回からは「ホームページ(HP)」の制作、公開、
運用までを体系的に整理しながら、事業に役に立つ、収益をあげられるホームページ構築に必要なノウハウを「実践!ホームページ構築講座」
と題してお届けして参りますのでどうかご期待くださいませ!
○良いパートナーを探せ!
HPを制作しようとする時、まず、自社内で制作するか、外部に委託するか決める必要があります。
経営者であるあなたがこんなHPを作りたいと考える内容を理解し、実現してくれるパートナーを探すのです。
実は「HPを制作する」という行為そのもの自体、ホームページビルダーなど「制作ソフト」を利用するとさほど難しいことではありません。
あなたの会社に少々デザインのセンスがあって、コンピューターの扱いに慣れた人材がいれば、その人物に制作させることも可能でしょう。
会社の事業内容に精通し、また経営者であるあなたとのコミュニケーションを円滑にとれる立場にいる社員に、
時間と必要な権限を与えることができるなら、とりあえず、HPとしての体裁の整った「らしいもの」は比較的容易に完成するはずです。
ただし、その場合大事なことは、HPの公開後もその社員に同様の時間と権限を与えつづけることです。つまり、HPを制作し、
管理運用する業務の担当としてキチンと社内でのポジションを作ってあげることが重要です。今回、
制作したものはあくまでもHPとしての体裁が整った「らしいもの」であり、それが、会社の事業に対して期待した成果をあげていくには、
情報の更新等、日常のメンテナンスは欠くことのできない作業なのです。
HP制作の作業を社内で行おうとする場合、往々にして見られる失敗は、経営者がインターネット、パソコン、
HPをよく理解できていないために、とりあえず、パソコンに詳しそうな社員に作れと言ってみたものの、
制作や管理に必要な時間や権限を与えずにスタートしてしまう例です。最初こそ勢いで進むかもしれませんが、結局、
忙しい通常業務を抱えながら、中途半端な状態で終わってしまうことになりかねません。 社員に十分な時間を与えることができない場合、
または、自分の意思を任せることのできる社員がいない場合は、制作を外部に委託することになります。当然、外部に委託する以上、
ある程度の予算措置は講じる必要がありますが、十分なスキルとクオリティーを有した制作会社にめぐり合うことができれば、
社員にゼロからスタートさせるよりも、あなたが期待する成果をより早く達成することができるかもしれません。
○外部に委託する場合
では、HPの制作業務を外部に委託する場合、いったいどこにお願いするのがよいのでしょうか。パソコンに関係することだから、
コンピュータソフトの制作会社? それとも、会社の宣伝に関することだから、広告代理店?
印刷会社でもHP作成を業務項目にあげているところもあるようです。最近はタウンページの「インターネット関連サービス」
の項目を見るとインターネットに関するサービスをワンストップで提供する専門業者もいるようです。
先に書いたように、HP制作という作業自体は、専門ソフトさえあれば、それほど難易度の高い作業ではありませんから、ただ、
作れるというだけで、看板を掲げている事業者も多く存在します。恥ずかしながら、
私自身も個人事業の開業当初はただ作れるというだけでこの仕事をはじめたようなもんですから、あまり、生意気なことは言えませんがせっかく、
ある程度の予算をかけて作る以上、あなたの要望を的確に表現し、かつ、
インターネットの業務活用について多彩な提案のできるパートナーを選択したいものです。
ヤフーなどのサイトで、「ホームページ制作」に「旭川」や「北海道」などのキーワードを組み合わせて検索してみてください。
旭川や道内で活動する制作会社が数多く見つかるはずです。たいていはそのHPの中で、これまでの制作実績を紹介しているはずですから、
これまでどの程度の制作実績をもっているか、どんな業種のHPを作っているかなどを確認してみましょう。
制作実績の少ないところは本当に最近はじめたばかりだったり、
下請けがメーンで自らが制作ディレクションを行った経験のないところかもしれませんから、ちょっと注意が必要です。
HPから得られる情報や、制作実績から信用できそうな制作会社を3??4社程度しぼりこむことができたら、
メールなどで問い合わせしてみます。だいたいがその日のうちか、遅くとも翌日までには返信があるはずです。このとき、
メールのレスポンスが24時間以内に得られないようなところは除外したほうが懸命でしょう。この仕事をしていながら、
レスポンスが遅いところは、自分自身、インターネットをうまく活用できていないも同然ですから。
こうしたやり取りを通じて、信頼できそうな制作会社にめぐり合うことができれば問題ありませんが、どこも一長一短で決めかねる場合、
コンペなどの手段で制作会社を決定することになります。
次回は最良の結果を生むコンペの実施方法と、制作を委託する場合に重要な要素となる制作委託費用の考え方をお伝えしようと思います。では、
また来月。