メタボなのに
またやってしまった。
札幌青春昼ごはん。14才の頃と同じものを喰う42才。(^_^;)
事務所にて同日夜、追記------------------------------
その店はNというちょっと中心部からはずれたデパートの地下にあるという。メニューにはやきそばしかなく、
しかもそのやきそばには味がついていない。ソースのほかにラー油や酢、醤油、カレーソースなどが備え付けてあって、
自分で味付けをしながら食べるのだ。
さらになんといってもこの店の特徴はそのボリュームと値段だ。並、大盛、ジャンボ、スーパージャンボ・・・という具合に、
段階的に超人的なボリュームにアップして行く。そしてどんなにでかいやきそばを頼んでも500円もかからない。
おまけに最高ボリューム(当時)のウルトラジャンボとミラクルジャンボ、スーパージャンボの3皿を20分以内に食べると1万円もらえ、
30分以内でも5千円がもらえるというのだ。
その店「やきそば屋」に行ってみたかった。どうしても。クラスメートがこの間、
ジャッキーチェンの映画を見に行ったときにスーパージャンボを食べたと得意げに話していた。また、来週、誰と行くなんて話している。
ウチの親は比較的放任主義ではあったけど、
中一になったばかりの子供に目的もないのにやきそばだけを食べるために街にでかけるのを黙認するほどさばけてもいなかった。
中二の夏休み。普段、塾通いはしていなかった自分が、はじめて夏期講習ってヤツに行くことになり、
母親がいつくかの塾の講習のチラシをとっておいてくれた。メジャーな北大なんだか増進会とかはボクらの学区の近くに教室があり、
トモダチも多い。
ただ、ボクは街のバスセンター近くにある「新教育センター」というマイナーな塾を選んだ。理由はそう、毎日、
街まで出かけることによってもたらされるであろう、あの「やきそば屋」に行けるかもしれないチャンス。ただ、その一点である。
夏期講習は毎日午前中3時間、午後2時間の授業が行われる。普段は弁当を持たされていたが、 母親が忙しくて弁当を作れなかった日はお昼代として500円を渡され、塾の近くのロッテリアでハンバーガーを買って食べた。 なんとかやきそば屋まで行ってみたかったけど、同じ街中でもちょっと距離があるため、 昼休みの間にやきそば屋まで行って戻ってくるのはどうやら難しそうだったのだ。
講習期間も終わりに近づいたある日、母親からお昼代として500円を渡されたボクは、
思い切って昼からの講習をサボってやきそば屋にでかけた。ワクワクした。一番デカイ「ウルトラジャンボ」を食ってみたかったけど、
最初は無難にトモダチも食べたことがあると言っていた「スーパージャンボ」をたのむことだけは決めていた。
Nについた。店内に入り、エスカレーターで地下に向かう。地下は食品売り場になっていて、その端のほうの一角に目指すその店はあった。
うう、怖い。噂どおり、店内は店員も客も当時バリバリヤンキーの証明、リーゼント軍団ばかりだ。できるだけ目立たないように、
カウンターの隅の方にすわり、少し震えた声で「スーパージャンボをお願いします。」と言った。
それがスーパージャンボの印なのかゲームのプラスティックのコインを半分に割ったものをボクの目の前において、
ヤンキー店員はボクの前から立ち去ると「スージャン!」と叫んだ。
待つ。しばし待つ。来た!!スーパージャンボだ!!
以来28年。いまだに札幌に一人でかけるとどうしても食べたくなる。今は決まって当時の最高峰だった憧れの「ウルトラジャンボ」
に目玉焼きをトッピングする。それにソース、とラー油をどぼどぼかけて食べるのだ。
以前よりもちょっと高くなってしまったが、それでもウルトラジャンボ530円に玉子が70円の合計600円。胃袋はもちろん、
ガキの頃を思い出しながらのメシにちょっとセツナク心も大満足の値段にしては安いもんだ。
次はいつ行けるかなーーー
※一部記憶があいまいなところもあり、20分で食べると1万円もらえる話とか一部正確でないところもあるのでご勘弁を。
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