第7回 Web-DBを作ろう!

さて、本タイトルとサブタイトルが一緒という、極めて間抜けな状態です。こんなタイトルなんですが、まだ最終回じゃないんですね。
今回は、今までの復習をかねて、実際に構築したあるWeb-DBのお話をしていきましょう。

○営業のスケジュール管理がしたい!

という要望から、色々な手段の模索をはじめました。まずはじめに既存のスケジュール管理ツールを利用しようということで某MS社の某Oを採用して実作業 をはじめました。んが、しかし、営業マンが持っているノートPCの能力差があまりにも大きく、某Oのような重たいアプリケーションが動かない。 で困る人がぽろぽろと出てきました。そこで、あまり重たくないスケジュール管理ツールを開発しようということになりました。

○で、ご要望が。

ということで、必要な要件がぼろぼろと出てきました。さらには、社内イントラネットだけじゃなくて社外を回る営業マンも見れるようにして欲しいとのこ と。こりゃ、もうブラウザーだけあれば使えるWeb-DBしかないでしょ。ということで、開発を開始しました。

○「予算がないんですわ」

という、上司のとっても素敵な一言。あるもので、何とかならんですかというありがちな、最悪の状態。で、そのとき、その会社の中にあったのが、 Windows-NT、Ms-Access97、ファイルメーカーPro4.0。確かに、アクセスもファイルメーカーもDBであることには違いないけど..。 私が一番気にしたのが、どっちも同時多ユーザーアクセスが出来ないDBであるという点。そこで、トランザクションの頻度を確認。まぁ、1日1回30人 程度の営業マンが書き込みで、他は1日数回上司が状況チェックという程度なので、何とかなると判断。

○どっち使おう?

実は、その会社は印刷屋なのでファイルメーカーのスキルはあるんですね。で、ファイルメーカーにWeb発行という機能があるので、それを使いたい! という話が、はじめに出ました。実は私としては、そこに溜まった履歴をオフラインで顧客分析や営業マン動向分析など様々に利用したかったので、この意 見を却下。次に、システム全体がWindows-NTなのでミドルウェアのことや親和性を考えてMs-Access97を選択。

○で、決まった構成が

データベースにMs-Access97、WebサーバーにPWS、これを1台のWindows-NTの 入ったPCで動かすということになりました。で、プログラム言語はASPを採用。よって橋渡しのミドルウェアは自動的にODBCに決定。

○作ってみよう!

まず、Webサーバーの準備。といってもPWSをインストールするだけ。次に、DBサーバーの準備。といってもMs-Access97をインストールするだけ。 次に、二つをつなぐODBCを設定。こいつはちとめんどくさい。実は開発ツールを使うと勝手にこの設定を作ってくれるのですが、今回は手動で。コントロー ルパネルの中のODBCデータソースというのを、こちゃこちゃといじって作ります。実は、こいつを手動でやるのは結構面倒なので、ここでは詳しく解説しま せん。また別の機会に。

○後はプログラムを作るだけ?

ということで、ガリガリとASPのプログラムをメモ帳でプログラムを組みまし た。まぁ、3日くらいで簡単にデモ版を作成。操作性も某Oのスケジュール管理程度と、そこそこの仕上がり。

でも、ちゃんとオチがあって、作ってる間に会社のほうが、とっても高いメモリーと増設用のハードディスクを買ってきて、某Oで実運用が始まっちゃった のです。よって、こいつはお蔵入り。やれやれでした。でも、10台分のメモリーと増設ディスク買う金あるなら1個ちゃんとしたDB買えよとかいいたいところです。

こんな感じでWed-DBの製作というのは流れていきます。実はやってることは単純なので、誰でも出来ると思います。で、次回からは、一番肝心かなめの部分 「データベースから情報を引き出して分析するプログラム」について、簡単な概説をしていきます。----- EXTENDED BODY: