第3回 データベースってなんだ?

無責任な技術与太話が続きますが、気長にお付き合い下さい。
今回から、ようやくWeb-DBのDB(データベース)についてのお話です。一番重要だけれども、一番なじみの無い物であると思いますので、数回かけて、じっくりとWeb-DBのためのDBについての解説をしていきたいと思います。
毎度毎度ですが、Web-DBに必要な5つの仕組みをもう一度書きますと、

 1・当然、情報を発信するためのWebサーバー。
 2・お客の情報を蓄積していくデータベース。
 3・Webサーバー上の履歴をデータベースに渡すプログラム。
 4・データベースから情報を引き出して分析するプログラム。
 5・分析結果に応じて必要なHTML(ホームページ)を
   吐き出すプログラム。

となります。で、今回から2のデータベースに徹底的に特化して解説していきます。一見、Web-DBとは関係無さそうで、抽象的な話が数回続くかもしれませんが、 ちょっと我慢の子で、お付き合い下さい。ちなみに、皆さんデータベースってなんだか分かりますか?ファイルメーカー?オラクル?日経記事データベース?色々な立場で色々な見解があるものなので正解はないのですが、基本的には、以下の二つを備えている物です。

 ・データを格納する形式
 ・データを操作するインターフェース

実はこの二つで十分です。あれ?って思った人もいるのではないでしょうか? 一般にデータベースというと、データの塊だったり、数字の羅列みたいな物を想像する方もいらっしゃるでしょう。でも、それは、データであって、データ ベースではないんです。(もっとも、データの入ってないデータベースはなんの役にも立ちませんが)
ちなみにこの二つを備えている物はたくさんあります。たとえば、エクセルなどの表計算ソフト。これも、行と列の2次元の「データを格納する形式」(カンマ 区切りのCSVだったり)と、色々「操作するインターフェース」(いわゆるエクセルのソフトですね)が、備わっています。そういう意味では、立派なデータ ベースです。また、日常生活もデータベースに満ちています。図書館にある書籍の貸出カード(いまどきあるのか知りませんが)。あれも、データを格納す る形式と、手作業ですが、検索したり情報を書き足したりするインターフェースを備えています。極論すれば、駄菓子屋さんの陳列棚(別にコンビニでもス ーパーでも良いけど)も、ある種データベースと言えます。商品をデータに見たてれば、陳列をするルール(格納形式)と陳列棚から製品を探すルール (操作のインターフェース)が存在していますから。そういう意味では、私達は意識することなくデータベースを活用してきているわけです。

とはいえ、これらのデータベースはWeb-DBに使えるデータベースではありません。 では実際どういうDBがWeb-DBに使えるのでしょうか?当然ですが、「Webサーバー と連動」できるデータベースであることが必要です。あと、はじめに書いたWeb-DBの条件の4を見ると分かるように「データベースから情報を引き出して分析」 出来ることが必要です。そうすると、Web-DBのDBには、以下の4条件が必要不可欠です

 ・データを格納する形式
 ・データを操作するインターフェース
 ・Webサーバーと連動機能
 ・データベースから情報を引き出して分析可能

こうした特性を持った一群のデータベースソフトとしてRDBMS(リレーショナル データベースマネージメントシステム)が知られています。次回以降、このRDBMSについて、あれこれと解説していきたいと思います。----- EXTENDED BODY: