インターネット参入要件~Webマスター編
さて前回は、非技術的であるが重要なことを、列挙してみた。
今回は、Webマスターに必要な技術的知識を列挙してみよう。
その技術を具体的に自分で行使する必要はないが、これを知らないと
Webを上手に運営するとは不可能だ。
1.HTML
常識といえば常識。Webページを実際に組むことはなくても、
この知識がないと、適切な指示を製作者に出すことが出来ない。
当然、どのHTMLタグが標準的で、どこまで使うのが許されて
いるのかを判断するのが重要である。
2.C/S
クライアント・サーバー(C/S)を理解しなければならない。
これまたあたりまえ中のあたりまえなのだが、サーバーとクライアントの
関係はどうなっていて、Webにおいて、それぞれが行う役割を
理解しなければならない。
特に、現在において、3層C/Sモデルや
サーバ用OSの動向等の知識は必須だ。
3.セキュリティ
販売関係のサイトや取引関係など、金銭の授受が発生するWebでは
この手の知識は必須だ。
最近では、個人情報の漏洩の問題など、そうではないサイトであっても
神経を配らなければならない。
公開鍵や認証システムといった技術動向に明るくなければならないばかりか
セキュリティーポリシーの策定事例などから、自社内のセキュリティー
意識の向上などを同時に図る必要もある。
4.サーバーサイドスクリプト
どうも、Webの製作者サイドから物を言わせると、プラグインやJavaScriptなど
クライアントサイドの技術を好むことが多いが、ビジネス上、それらはほとんど
実効性がない。むしろ、Webを運用する上で遥かに重要なのは、サーバーサイドの
技術だ。
CGIのみならず、PHPやASPなど、様々なサーバーサイドの機構について精通し
適切なシステムを選別することが重要である。
5.データベース
これからのWebビジネスや、イントラネットの軸になるのがこれである。
顧客の情報や取引情報を一手に管理し、適切なサービスをWeb上で展開、
さらには、データを分析し、素早く業務改善にまわすなど、今後の
ビジネスの基軸になる技術である。
自分でDBサーバーの構築は出来なくても良いが、DBメーカ各社の動向や
自分で簡単なSQLを組む程度の技量は必要である。
上記の技術は、最低限必要な技術である。
本来は、さらに複雑な技術的問題を自力で解決する力量が必要である。
そのためには、日々技術的問題を学習しつづける精神的ゆとりこそが
重要といえる。