のらの定義~その2:出面取り~

再び、のらSOHOを定義しようと試みる。
のらである自分の働くスタイルを収入面から見てみるとどうなるかということを考える。
で、実は、ここのところ、のらのばあ様の口述テープをテキストに起こしている。そこに良く出てくる言葉が「でめんとり(出面取り)」という働き方。

出面を辞書で調べると、「でずら」と読むのが正しいようで、出面帳というと普通に勤怠出勤簿をさすぐらい、現代の普通の用語。
基本的には、仕事のあるところにフラフラと出向いていって、一仕事して報酬をもらうということをさす。辞書的には、日雇いを指すが、実際には出面帳という呼び方などを見てみると、日雇いでなくてもいいようである。

まぁ、そういう点で見たら、僕の働き方というのは、実はほとんど在宅作業は無くて、全国各地の仕事のある場所にフラフラと行って、そこに行って働いた分だけ金子を頂戴するので、見事に出面取りなわけである。

祖母の話を聞いてみると、出面取りというのは、家の本業ではないことを、外に行って仕事をさせてもらうことで、あまり明治の御世には好ましい働き方ではなかったようだ。でも、出面取りのえんちょうで色々稼いでいたみたい。先祖代々の出面取りの才覚かしら。

でも、現代じゃ、普通にサラリーマンの働き方も出面だし、前の大学の某部の副部長は出向だったけど「俺、出面だからさ」とか表現するのを見ると、今じゃフラフラしていなくても在宅ワーカーじゃない奴は見んな出面らしい。
ということで、この定義もいまひとつ好ましくないようだ。