議論しようよ

最近子育ての常識という流れで「夫婦は子供の前では絶対喧嘩してはいけない」というのがある。
個人的には、これは絶対違うと思う。うちは子供の目の前でバリバリ夫婦喧嘩をしている。で、いっつも喧嘩別れして、夫婦で別の部屋にこもる。確かに子供は困るし、子供もすごく辛いのだと思う。
でも、結局子供が双方の間にやってきて、「お母さんが正しいからお父さんが謝って」とか、その反対とか言いながら、きちんとジャッジメントをしてくれる。

実は夫婦はあまりにも近いので、議論に感情なんか沢山まとわりついていて、結局喧嘩になってしまう。これはしょうがない。でも、大事なのは、社会ってのは、赤の他人が沢山住んでいて、喧嘩しながら議論しながら色々な調整をして一緒に生活していくこと。
とすると、家庭といえどやっぱり社会。そこには、思う利害が双方に合って、それを主張しあって、調整し合って、譲り合って、というプロセスを見せる上で、ある程度の喧嘩は大事だし、それをきちんと見せることも大事だと思う。

そう考えると、本当は議論することが大事で喧嘩をする事ではない。でも、子供のこととか大事なことであればあるほど、喧嘩になるほど譲れなくなるということも、子供に知ってもらいたい。喧嘩に発展するからと、議論一つしない状況というのは、むしろ社会の正常なありようではない。

くだらない親のエゴで喧嘩をするのは確かにみっともないけど、子供のことを真剣に常に考えるが故に起こる喧嘩は、子供のほうでも許容するし、育つ糧になるんだと、信じて、今日も夫婦喧嘩をしている。