お金の話
SOHOをはじめたいあなたへ。子育てSOHOになる動機は、お金ですか?
だとすれば、SOHOになることを私は全く勧めません。家にこもって仕事をして得られる収入から経費を差し引いた額、いわゆる所得ベースで考えると最悪です。そういう意味では労働効率は著しく悪いです。
ちなみに、うちは3年やって、ようやくトントンです。表現を変えると、これで所得0です。実際やってみると気がつくのですが、直接受け取る現金はサラリーマンの頃とさほど大差はありません。
要は、会社の頃「俺の仕事が会社にピンはねされてる!その分も自分の財布だ!」と思っている方はなんかでも、子育てしながらだと、どうしてもそんなに沢山シゴトがこなせないんで、仕事単価が上がっても仕事量が減るんで、金額的にとんとんになります。
「だったら、いいじゃん。しかも家にいられるんでしょう?」
という声が聞こえてきそうですが、実は、サラリーやパートは色々天引きされても、所詮はそれだけで済むんですね。SOHOをはじめると言う事は、独立事業主になると言う事ですから、サラリーの時代にはかからなかった、色々な出費がかさみます。
様々な事務用品の費用(うちは紙とプリンターのインク)、通信費(サラリーの頃に比べると実に5倍)、諸交通費(うちの経費の30%!)、継続的に仕事を獲得していくための、接待交際費(接待交際費は独身の頃の飲み代程度に戻ったくらい(笑)、それでも、当時は人生かけて飲んでましたんで馬鹿になりません。)やら宣伝費。
こうした費用は、全部とは言わなくても、大部分は企業に勤めていれば、会社のほうで補填してくれたものです。おまけに、接待交際費や宣伝広告費の類は、結構継続的な仕事をSOHOとして取り続けるためには必須です。
なので、子育てSOHOというのは金銭的に決して豊かにはなりません。
下手をすると家計の手助けどころか、家計の足を引っ張ります(^^;
そして家事もおろそかになって、大事な家族間でのいざこざのもとになります。
なので、家にいる時間もったいないから、子供が寝ている間にちょこちょこっと自宅ができることをやって家計を助けよう!なんて思って、SOHOをはじめちゃうととんでもない事になっちゃいます。
お金のためにそんなことするんだったら、ちゃんと子供を外に預けて、パートやらバイトにいきましょう。正社員の職場は少なくても、案外パートとかバイトは見つかるもんです。