学習と科学までなくなっちゃうのか

なんとも悲しいですな。「小学○年生」が一部廃刊になったなぁと思ったら、今度は、学研の「学習」と「科学」がなくなっちゃうなんて。小学生向けの、学校と無縁の知的好奇心を満たす雑誌が次々と消えて行くのがなんとも残念でなりません。
特に、「科学」の付録は、取っていない子供であっても、友人が取っていれば、共に分け与え、その本に書いてある使い方以外で大活躍したものです。今思えば、自分の知的好奇心はこの「科学」の付録と共にあったように思います。それを補強、補完するように図書館の各種文献が活躍していました。多分、世の初期Jリーガーが学校のサッカーの授業に影響されたのではなくキャプ翼で目覚めたように、僕ら世代のバイオやらITで活躍する人材の多くの理系センスの発露のきっかけは、なんだかんだいって、学校ではなくこの科学の付録だったように思います。

他方で、学習教材ビジネスは花盛りです。某社の学習教材のための付録満載の案内が来ますが、どれもこれも、地元教科書準拠、だの、同じ学区の子が何人参加していますだの、まったく持って、点数を取るためだけの脅迫販売型の教材ばかり。子供のつかみを取る教材を用意しているのにもかかわらず、そんな浅ましい目的のためだけに買うような親に、不安と共に売りつけていて恥ずかしくないのかね、と思う。
学研のように、必要な知をどこにおもねることなく、提供し続けていた同誌の廃刊は、日本の未来はどうなっちゃうんだろうって、仕分け以上に不安になります。

たのむ、点数なんて知力にも人生にも無縁だって、世の親御さん気がついてください。