学校で教えるべきことをやってくれ
まぁ、うちの子供が行っている学校が、教えることを教えていないという意味でも無いし、学校や教職員を非難する話でもない。
最近、仕事やらなんやらで科学技術リテラシー向上に関するありようの議論をしているわけだが、やっぱりキーになるのは、義務教育でどれだけ適切な科学技術リテラシーを持たせるかということが大事だったりする。それは、短絡的な理科教育の強化ではなくて、広く科学をとらえ、人文科学、社会科学をも視野に入れた形での、「What is Science ?」をきちんと理解させることに他ならない。
そういう意味では、教育基本法も変わろうとしていることもあって、学校教育ってのは大転換期であろう。愛国心議論ばかり先行しているが、今回の改変でどれだけこういうところを盛り込めるかという重要性もある。文面に盛り込めなくても科学技術基本計画で記載されているように、今後の科学技術社会において、これをしっかり身につけることが、日本という国の国際競争力をつけることだろうし、個人個人が将来の科学技術社会において幸せに生きる指針としても最も重要だろう。そういう点では、時間も労力もコストも小学校という所に大きくかかってくる話である。
にもかかわらず、今の社会の現状はどうだろう?
以前取り上げたけど、町レベルで食育と称し朝食の提供を学校にさせたり、学校で牛乳をこっそり校長があげてみて親に追及したら親が逆切れしてみたり、挙句に所得が十分にあるのに給食費は払わないとか寝ぼけたことを言ってみたりする。
明らかに、ひところ流行った躾問題やら学級崩壊以下のレベルの話。しかも、完全に子どもの資質でもなけりゃ教師のせいでもない。こんなことをなぜ、ここまで逼迫した知に対する社会情勢において学校がやっているんだという気分。自分の子どもの将来が本当に心配なら、学校が教育に専念できる環境を親も作るべきである。
自分の子どもだけでもちゃんとこういう下地を着けて義務教育を終わって欲しいものである。という利己主義に陥ってしまいそうだ.....。