考える生き方
知るということ、それ自体が楽しい。子どものころは、ほとんどの人がそうだった。それをいくつになっても維持していくようにするのが勉強ではないかと思う。(P.282)
そうなんだよね。金のために勉強するって実はちょっと違うよね。「どんな知でも金にする」と豪語して仕事してるけど、俺だって金のために勉強なんかしないもんね。
僕の公共についての先生で、かつ、飲み友達で親友(と、当方は勝手に思っている)のKazgeoさんからいただいた本です。
多分、10年前だと色々含蓄は味わえなかったろうなぁと言う本。たぶん、5年後に読み返すと違う風景を感じられる本という印象。まぁ、40代以上限定ですね。若造は読むべからずですわ。
自分はからっぽな人間で、からっぽな人生だったと納得した。/でも、同時にそれはそれでいいんじゃないかとも思えた。(P.3)
人生は自分自身でしか理解できない部分がある。一生懸命その場その場で考えて生きていくしかないこともある。(P.15)
感情があるっていいことだなと思った。生きているってこういうことだった。(P.24)
仕事というのは、つきつめると、「市民であるかが問われる」ということだ。(P.71)
長い人生の間、勉強を継続するための基礎としてリベラル・アーツを大学で学ぶべきだろう。(P.250)
老人の知恵みたいなものは、老人にとっても罠なのだ。老人は若い人のすることをできるだけ、寛容に受け入れていくのが正しく老いていくことになる。(P.333)