一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病
「おまえこそ成熟拒否そのものじゃないか。偉そうなことをぬかすな」(P.226)
僕もそういわれて仕方ない人種なんでしょうけど、言うだけ言っておかないと未来に向かってよくはならないと思います。本書の主張は全く持ってその通りだと思います。あまりにもガキっぽい大人が多すぎる。というか現状を肯定できなくて、過去の自分に一心にすがり「子どものころはよかった」というわけです。
団塊のジジイどもが「昔はよかった」とか言うのはまだしも、今の自己を否定して、その否定感を次世代にぶつけて、次世代を壊すわけです。
その不安を一層あおるように、幼児教育専門の塾や業者が攻勢をかけるわけである。もちろん、子どもを「いい学校」に入れることによって、親である自分が評価されたい、子どもに闘わせた代理戦争に勝ちたいという親の自己愛や欲望もくすぐりながら。(P.54)
なんかは典型。そんな下らぬことではなく自分も子どもも思い直して、こうしなきゃいけないなと思うのは、以下3点。少なくとも自分の生き方と自分の子育ての姿勢だけには心がけるようにします。
大切なのは、転んだとき/1)他人のせいばかりにしない/2)敗因を分析する/3)自分で起き上がる(P.247)
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