衆愚の時代(再読)

推奨銘柄とか、利回りのいいという投資信託をしたり顔で論うエコノミスト、投資コンサルタントなんて、車券売り場の予想屋か、ギャンブル紙の予想欄に◎とか▲をつけてる人間と、何の違いもない。(P.99)

全く持ってその通りです。僕の投資に関するスタンスはすでに幾箇所で述べています(投資家に必要な資質僕の株の買い方最強の保険と年金のありかた貸し渋りと貯蓄と投資の関係など)ので割愛。
この本、一々御説ご最もって感じの一冊ですが、あんまり気分のいい本ではありません。

この辺なんかまさにそうです。

第一、内部留保を使って、仕事のない人間に何をさせればいいと言うのでしょうか?一日部屋に閉じこめておいて、ただ給料を払い続けろとでもいうのでしょうか?(P.27)

はっきり言って、労働の対価は(中略)労働の価値より高くなることはありません。(P.92)

で、何で、こんなに気分悪い本なのかなぁと思ったら、

年金で暮らす方々は、今の日本を築き上げるために、それこそ汗水垂らして働いた功労者ですよ。(P.186)

というスタンスなんですよね。こんな日本に自分達でした人たちが、その日本のありように文句をいい散らかした挙句に「功労者」なんていうと違和感タップリです。

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