子どもの連れ去り問題

「子どもの福祉」が基準でも、子どもはどうでもいい(P.188)

うちは幸いにしてというか、子持ちでいて今のところ離婚という事態から遠いので、何ともこういう事態に遭遇したことはないですが、友人知人ではちらほらと。これを買った理由もまさにそういう友人がいるのがきっかけですし。
自分としては児童権利条約をはじめとして、子供を取り巻く環境には問題意識としてはもともとあったんですけど。変な話、

この条約(児童権利条約)は他の世界の国々も批准しているが、かつて日本人の拉致を国策としていた北朝鮮でも批准しているので、気持ちだけの条約として深く考えないようにしたとしよう(P.149)

と言われてもしょうがない国であることは確かです。結局、批准しても法整備せずというスタンスですが、現実には

両親が離婚をした後の子どもに関する日本の法律について語ることはとても簡単だ。法律がないのだ。親子の運命が決定される家裁の調停室や法廷は一種の無法地帯である。(P.141)

こんな現状なのです。結局法整備をやらずに、おまけに、

とかく男性の育児参加に協力的な裁判官が裁判所から追い出される(P.74)

という恥ずべき職場。全く、子ども拉致大国の状態は早く解消しないと批准が有名無実で北朝鮮並みの国家というレッテルはがせないでしょう。

元裁判官でも裁判所での調停より、我が子の"拉致"を選ぶような日本の家事司法とはどのようなものなのだろうか。(P.55)

ハーグ条約が可決されたとしても、裁判所の手続きと法律の運用の仕方が今までと変わらなければ、日本は「拉致大国」であり続けるかもしれない。(P.59)

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