衆愚の時代

真面目に働いた人が、老後の心配をしなければならない国は不幸以外の何者でもない、国の仕組みそのものが、根本的なところで間違っているとしか思えないからです。(P.144)

「何こそぬかす。そういう自業自得の立場の政治をしたのが貴様らだろうが」と突っ込みを入れようと思ったら、その後に出てくる著者の腹案であるプラチナタウン構想を読んで、もっとシビアな状況に自分たちを追い込む話だったので云々いう気はなくなりました。
ちなみに、ある面で主張には賛同できる本です。派遣労働の問題にせよなんにせよ、そういう普通に考えればそうだろうがっていうことを、弱者救済の名のもとにないがしろにされすぎです。というか弱者という名のならず者が、どれだけ幅を利かせて、本当の弱者に弱者救済がいかないか。
国家的には、こんな問題(「クレーマーとフリーライダーが国を潰す」)も根っこはそういうところだと思う。

ま、普通のことを普通に。それは実はとっても大切だと思う。普通は多数決じゃないし、弱者の論理でも強者の論理でもないってことで。

金融工学なんて学問を駆使する以前に、貸しちゃいけない人に金を貸せば、焦げ付く、というのは常識です。(P.107)