中国武将列伝〈上〉

父にかわって男装して従軍した花木蘭の話というのも、やっぱり非常に有名で、演劇はもちろん映画にもなっています。(P.287、唐時代のヒロインについて)

ディズニーアニメにまでなってます。ムーラン
。驚き。そんだけ日本人の中国時代物の知識って激しく偏ってるんだよね。ちなみに、ムーランは面白かったです。
銀河英雄伝説でおなじみの田中氏の中国武将解説本。さすがに専攻だけあってお詳しい。でも、下巻を買い損なってそれ以来放置。で、結局買えずじまいで上巻だけ読みました。読み直すと面白いんだけど、専門家の解説なので、ちょっとむずかしいなぁと思うわけです。たとえば、耳という漢字一個に対して、

ここを読み取れなければ結局、『史記』のおもしろさも司馬遷の気持ちも汲み取ることが出来ないと思います。(P.121、項羽の記述について)

こんなこと、仔細に言われても。でも、小説でかけない分、こういうところにはこだわるのかな。同種の武将紹介本の中では圧倒的に読みがいはある解説本ではありました。