子供を育てる社会を一日も早く分厚くしていくということのほうが、僕は価値としては高いと思っているんですよ。(P.97、福山、子供手当ての諸問題について総括)

そりゃそうです。そんなことは、誰でもわかっていることだと思います、といいたいところですけど、実際そうじゃないんだろうな。まぁ、このタイトルがことの事態をよく示しています。
友人のBLOGで紹介されているのを見て、手に取った一冊です。十分に面白いのですけど、やはり、この巨大国家を民主主義ビギナーが動かす様は怖いですね。いきなりF1だのジェット戦闘機を動かすやつはいないわけで。高度化した国家機構と機能を持った日本を、この民衆が動かすのはかなり恐ろしいです。
別で書きましたけど、順番に、民主主義の段階を、公民教育で順繰りしておいて欲しいところです。
あなおそろしや。

ダム反対運動のルーツは、無駄遣いうんぬんじゃなく、「国土と結びついたふるさと」を守ろうという話だったはずです。(P.253、宮台)