天下を狙う

「君たちは、江戸に行かねばならん。ここに止まっていては、どうしても時勢に遅れてしまう。時代と共に生きるためには、時流の中に身を躍らせねばならん。その場所が江戸だ」(P.129、維新の若者たち、松陰が晋作に)

列車サスペンスの巨匠が書いた短編歴史小説集。どれもそこそこ面白いです。テーマもなかなか通好みな感じでよろしいです。電車の移動でさらっと読む分にはいいんじゃないんでしょうか。あんまり感想が無い。
やっぱり、歴史小説を書くより推理小説を書いたほうが上手いんだろうな。この人。作られた状況を追っかけるより、いちから状況を作って行くほうが得意な作家なんだろうとか、思ったわけです。
ファンは一度読んでみてはどうでしょう。