教室の悪魔―見えない「いじめ」を解決するために

いじめというのは立ち向かうに値するものでもなく、耐えるべきものでもない。被害者はとにかく逃げればよいのだ。(P.125)

先日の講演を聞いて、さっそく買って読んでしまいました。
実は僕自身、いじめ被害者だったということと、児童相談所に取材で一時期日参していたこともあってか、書いてある事には驚愕するところは一つもない。ただ、的確に分析整理されていて、いじめを理解するガイダンスとしてはこれ以上秀逸な本はないかもしれない。
ぜひ、大人たるもの、一度は読んで欲しい。子供がいなくても、地域を構成し、社会を構成する人間としてこういう「いじめ子供社会」をなくすべきで、そのプレイヤーとして親であろうがなかろうが、それに参画する義務がある。
たぶん、僕が漠然と感じている子供社会を再び作る道標のように思う。

それにしても、チェックリストはつつがなくクリアできましたので、うちの親子関係は今のところ健全で、地域社会もそれなりに健全だなとホッとしました。