銀河英雄伝説
「生きてると退屈しないでいいな」(10P.341)
「いきていればいいことあるさ」ってのは不幸な人に対して説得力がないけど、退屈しないって言うのであればそんな気もする。
かの有名な本。いまさら内容解説もないだろうという感じ。実は高校生の頃から存在は知っていたけど、初めて読んだのは大学生になってから。図書局(&文芸クラブ)の諸先輩のお姉さま方がその入荷を心待ちにして、ピーチクパーチク騒いでいたのを覚えております。なので、入荷しても読むことなく、興味もなかったのですが、大学の友人たちがみんなこれを話題にするので、あわてて外伝ごとまとめて読んだ次第で。
このときは、外伝込みで一気読みでしたね。人物の書き分けがうまいので、キャラクターがすっと頭に入って、読み返すことなくぐんぐん読めるわけです。で、まぁ、過去何度読み返したか分からないのですが、出張等々の細かな移動のたびにチョコチョコ読んでいたら読了したので、一応記録は残そうかと。
付箋が入っているところから少しづつ拾ったけど、大体、名言録まであるような小説なのに、いまさら僕が何をピックアップしようというのだという感じです。ただ、自分の中で、「あー、少し人間変わったなぁ」と思えたので、記念に記録しておきます。
初めて一気読みしたときにも、こうやってメモ残して置けばよかったなぁ。自分の心の変遷が分かるような気がするし。
人は自分だけの星をつかむべきなのだ。たとえどのような兇星であっても......。(1P.269)
「必要がなくなったから傍に置かないとか、必要だから傍にいさせるとか。そういうものじゃなくて......必要がなくても傍にいさせる、いや、必要というのは役に立つとか立たないとかいう次元のものじゃなくてだね......」(4P.166)
「フロイライン、私は戦いたいのだ」(5P.108)
「自分の財布で勝負に出るときですよ」(6P.278)
「何と言われてもかまいませんよ、成功さえすればね」(8P.311)
「ことばで伝わらないものが、たしかにある。だけど、それはことばを使いつくした人だけが言えることだ」(9P.104)
「女にとめられて言うことをきくような男、いざというとき、自分の家族だって守れるはずないじゃない」(10P.248)