「予想外の変化こそ価値なのだ」(P.28、やじうま神話)

まぁ、予想外のオチこそ価値なのだ、とも言えなくもないですね。そういう意味では価値はバッチリです。
つねならぬ話の文庫版。いくつか追加収録されている。なので、

なお、類似の話をすでにお読みのかたは、書名、題名をあげ、この出版社あてに、お手紙をください。(P.203、話)

出版社宛に手紙を書こうかとか思わなくもないけど、同じ出版社なので、無意味か。こんな同じモノを改めて読まなくてもという気もしなくもないけど、面白いものは面白いということで。それにしても

社会の裏で、なにかが起こったらしい。／どうやら、情報は操作されている。テレビのニュースも、感情に訴えるのが大部分になった。(P.119、夢20夜、社会(第9夜))

って、今もすでにそうではないかと。皮肉？

「国内は戦争つづきなのに、ミカド一族は、なぜか安泰。なぞの国だ。商売だけにしとく」(P.69、海の若大将)

まぁ、ナゾの国であることも今も昔も一緒だしね。

「しかし、豊かになりましたよ」／「そう、それでいいのさ」(P.89、お寺の昔話、古戦場)

バリエーションを試みて、その真価がわかる。自分で作るほうが楽だ。(P.101、夢20夜)

それは、どんな人間になった時か。はたして、その日は来るのだろうか。(P.138、夢20夜、福(第16夜))