妄想銀行
「これがあれば、なんでも手に入る。俺だけ狩に行かなくてすむのは、これを持っているからだ」(P.265、とんでもないやつ)
本当にとんでもないやつだ。でも、なるほどなと思わせてしまうのが星氏の筆力。
これまた、ショートショート集。なんだか分からないけど、これを読んだときの自分の心理状態なのか、これって俺のこと?という抜書きのメモばかり。まぁ、知っている人が読めばくすっと笑えることもあるかと思うので、メモはそのまま残しておく。それにしても女の子の節句の日にこんなもんよんどっていいのやら....。
「スパイ以外では、生きてゆけないでしょう」(P.25、あるスパイの物語)
自分が一匹の犬になって、広い原野をなにかを求めてさまよっているんだ......」(P.93、さまよう犬)
「なにもいらない。いまのわたしに必要なのは思い出だけだ。それは持っている」(P.126、鍵)
ロボットでどこが悪い。美女とともに暮すロボットのほうが、ブタとともに暮す人間よりいいではないか。(P.142、新しい人生)
<いかなることがあっても行かねばならぬ>(P.208、宇宙の英雄)