ケルト民話集
なぜわたしはこんなことを書きつづるのか?(P.205)
何ででしょうね。でも、書き綴る人がいないと、そのものはいつか消えてなくなるんでしょうね。でも、書き綴っても消えるものは消えるのか。
まぁ、お題の通り、ケルト民族の民話集。本当はもっとたくさんあるんだろうけど、著者の趣味で集めたもの。個人的には、妖精物語よりも読み物としては面白いと思う。
でも、訳語の不統一はどうかと。ケルプと訳したりコンブと訳したりしてるんだよねぇ。訳し分ける意味はあったのかしら。でも、コンブは燃料になるのね。イギリスでは。
ケルプを燃やす老人はあいかわらずたたずんで、くすぶる海藻を突ついていた。(P.211)