更級日記

いづこにおはします、神佛にかはなど、さはいえど、やうやう思ひわかれて、人に問へば、「神におはします。伊勢におはします。紀伊の國に、紀の國造と申すは、この御神なり」(P.40)

なんだか、子どもの口げんかかいな、と思わせる一節。平安の日記文学。
更科ってところは姥捨て山じゃいってことから、姥捨て日記的な意味合いだったのが、それじゃぁ下品じゃろうってことで、更級日記になったらしい。結構、著者が子どもっぽいところが楽しい。日記なんてまじめに読んで何か感銘を受けるためのものでもなし。でも、

八橋は名のみして、橋のかたもなく、何の見所もなし。(P.18、知立市)

そこまでいうなよ。かわいそうじゃん。