火の島―ジャワ・バリ島の記
諸民族を友とするにもあれ敵とするにもあれ、言葉は絶対に必要な武器である。(P.126)
ジャワだのバリだの書いてあるので、観光案内チックな本かと思いきや、軍記もの。といっても、言語学者の従軍エッセイみたいな感じ。ガチガチ軍人の本ではないけれどやたらとヘビーです。
敵が弱かったということについては、後にも書くが、彼等が日本と日本人とを知ることが実に浅かったことを考える。(P.25)
と、思っていたら、いつの間にかその立場は逆転するんですよね。(菊と刀参照)
理解し続ける努力が大事。「継続は力」で「ウサギとカメ」って日本でいうでしょうが。
恩を知ることは自尊心を持つことである。(P.41)