断片と全体

分割過程は、本質的には物ごとを考える過程である。(P.16)

うーん。オカルトというより、言葉遊びのような印象を受けるなぁ。
大学院のときのゼミで学んだ「The Undivided Universe」の著者。これ自体は画期的な量子力学解釈の本で非常に面白かったのだけれど、なんだか変な方向に話が進んじゃっている感じ。画期的過ぎて色々批判に去られちゃったから、この研究の業界がイヤになってっちゃったのかねぇという感じ。

理論というものは、「実在のありのままの記述」ではなく、たえず形態を変える洞察である。(P.43)

なんかは、もう自分がぶち上げた理論はただの洞察だけなんだからそんなにガチャガチャぬかすんじゃねぇ!という気分が伝わってくる。
まぁ、知の格闘から逃げちゃった人の本という風に勝手にラベリングをして終了。もったいない。