異邦人

自分の滑稽さを承知しつつ、それは太陽のせいだ、といった。(P.119)

もう、フランス人の小説は意味が分からん。
これも、心理描写の積み重ねで描かれている。殺人をしてしまった主人公。ただひとつだけ理解できるのが、自分の思いを正しく伝えられない、もどかしさというか、苛立ちというか、あきらめというか、そういう感情を抱きながら裁判が続けられていること。
裁判じゃなくたってそういう自体でことが推移することはよくある。実際、今でも自分自身そういうことになることは少なくない。その心の描き方はいいのだけれど、何の救いも落ちもないはなしってのは、個人的にはいただけないなぁ。
やっぱりよくわからん。フランスの作品ってのは。