怖るべき子供たち

利益だとか禁断の実の味わいだとかは交じっていなかった。恐ろしくてたまらなければそれでよかったのだ。(P.60)

読んでいると、気が狂いそうになります。基本的には4人の少年少女の共同生活を舞台に、狂気に駆られていく様を、心理描写を中心に描いたもの。
でも、あからさまにおかしいんだけど、微妙に正常(と思われる)な心理に引っかかる行為や考えが組み込まれていて、それにひきづられて、何がなんだか分からなくなる本です。
フランスの映画もよくわからないけど、このフランスの小説もよくわかりません。僕の波長とは合致しないな。