学問ノススメ〈挫折編〉
つまり受験生というのは学問に触れる喜びから強制的に引きはなされているのである。悲しいことである。(P.274、文庫版への一言)
本当にそうだよねぇ。でも、結局、勝つための受験勉強ってのはしなかったけど。我流でやったら、偶然受かったという感じでした。
浪人生の生活を基本にして描いた小説。細かな表現とか、意外と面白いんだけど、浪人生活をしたことないとあんまりぴんとこない。ましてや、受験そのものが20年近い昔の話なわけだ。
現在、その状態下の人たちや、それを脱出したての人と同じようには楽しめないかな。ただ、少なくとも
少なくとも文系に進んだ人間にとって、ベリリウムは、あれは一体何だったんだろう、という悪夢のような思い出となっていくわけである。そこが実にその、学問というものの計り知れないところなのであろう。(P.54)
ということを思って社会人にならないでくれればいいです。はい。