修学旅行で外国なんかに行かなくてよい。(中略)広島を見ておくべきだ。(P.304)

同じ感想を大人になって、生まれて初めて広島に行ったときに思った。全国民は、一度見るべきなのだ。それは政治イデオロギーが右とか左とかは関係ない。ただ、見るべきなのだ。
さて、クーを書いた人と同一人物の筆とは思いがたいエッセイ集。面白いのは面白いんだけど。本字体は古いんだけど、今でも彼が問題としているところは治っていない。以下、自分も憤慨したものだけ書き連ねておく。
そうでない社会ってどうやったらできるんでしょうね。

裏で働く技術者はプロフェッショナルなのに、フロントで直接客に接する人間がパートのアマチュアなのだ。(P.65)
運転者が横断歩道のある場所では、特に道の左右に注意を払えばよいのだ。(P.123)
親が悪い。／つまるところこの一言に尽きると思う。(P.159)
「やんがね？」にたいして「うそ！」と答えるのは人間の会話ではない。(P.214)