ホシ計画

「頼んでここに住まわしてもらってるんでもねえんだぁ」(P.31、きりんさん)

そうだぁ!私の気分は毎日きりんさんです。
それはさておき。本書は受賞作家によるショートショート集。タイトルを見れば分かるように、星新一氏を強く意識している。

ノックの音がした。(P.242、ガト王の靴の/P.349、エッサカ、ホイ)

と閉める作品が二つ。これでにやっとしちゃうような星新一フリークが読者であり作者なんだろうな。どの作品も面白い。でも、他方で、どれも星氏の作品を超えていないように思えてしまう。僕の思い込みかもしれないけれど、そう思い込ませてしまうにせよ、そうでないにせよ偉大な作家だったんだよなぁ。
そういう気分を喚起してしまう。うーん。