山の博物誌

自衛隊を配備して、(高山の)花園に踏み込むヤツをかたっぱしからズドンとやらせたいくらいだ。これも「国土防衛」のひとつだろうから、理窟に合うのではないか。(P.260)

あはは。なるほど、国土保全ね。まぁ、こういう乱暴な論理も時には悪くないね。
文字通り、山にまつわる色々な自然物を対象にした小エッセイ集。ところどころに、微妙に暴言が挟まってステキです。とはいえ、暴言じゃなくて、今でもそうだよなぁというものもあります。

観光日本というのは、日本中をみんなガサガサした観光地にしてしまおうというものなのか。せっかくの美しいものをブチこわしておいて、さあ、みんなで見てくださいというやりかたが、いつまでも通用するはずはない。(P.45)

なんかは、こんな昔から言っているのに、今頃方向転換しようかなぁという感じの話です。観光立国は大丈夫なんでしょうか?
とかえらそうに評論してますが

北海道のキタキツネは内地のキツネとは別種で、キツネよりもずっとイヌに近い種である。(P.22)

程度のことも知りませんでした。お恥ずかしい。ま、息抜きに読むにはいい本ですね。

自然というものは、当たり前の話だが、決して不自然なことをやらかさないものだ。(P.175)