日本の古代医術―光源氏が医者にかかるとき

額田王は鏡王の娘といわれ(P.29)

あ、額田王って女性だったんですか。そんなことも知らず今まで日本の古典を読んでました。実に不勉強ですね。なんだか医療知識以外のところで、勉強になることの多い一冊でした。
古代の日本の医療については一度調べたことがあったのでそれほど新しい感じはなかったりします。あ、納豆が薬になるぐらいですか。

納豆の効能について最近ようやく目を向けられるようになってきたが、古代中国の医学者たちは解毒や骨折、両足の疼痛、冷え、頭痛、疫病、毒虫、毒蛇の咬傷その他に広く治療薬として用いた。(P.53)

納豆に頼りすぎですね。でも、百々のつまりですね、現代でも昔でも

深遠な徳を日々全うすれば祈らなくても福が授かり、長寿を求めなくても長生きする。(P.135)

こういうことを言い出せば医療よりも全うな日常生活が大事って事なんでしょうね。