どくとるマンボウ昆虫記
トンボがいたら、子供たちよ、追いかけろ。それが子供であり、残された最後の本能というものだ。(P.16)
ノリは航海記の続き。で、内容はファーブル昆虫記を意識したのかな、結構面白い昆虫紹介になっている。虫のイラストとセットでいろいろな虫の随筆に仕上がっている。
個別の内容は、実際に読んでいただくとして、この続きを書くことは
永久に何が何やらわからないのが一番面白いことなのに。(P.83)
ということで控えつつ、
が、ここらでもう書くのをやめてしまうのである。この著者の得意とするところである。(P.201)
ということでやめてしまいましょう。
昆虫採集家は一般人から迷惑をこうむるとはいうものの、彼ら自身の行動がときにはキチガイじみていることも否定できない。(P.61)
昆虫の手際を讃めるのはよいけれど、鋸だの斧だのトラックだの蒸気シャベルだの青写真だのを発明した人間のことも少しは讃めてもよさそうなものだ。(P.66)