人とつき合う法
主題はなんでもいいのだ。そこに重みがなかろうと、深みがなかろうと、そんなことはどうでもいいのだ。(P.49、友人同士の会話について、モンテーニュの言)
これまた、先日のSOHOリレーフォーラムのときに本当に思いました。友人同士の会話なんてそんなもんですよね。
と同時に
常にかわらぬ古い友人を持っている人は幸福である。(中略)しかし絶えず新しい友人に恵まれることも幸福としなければならぬ。(P.83)
というのも実感です。だってこの仲間、ここ10年以内の付き合いの友人ばかりです。やっぱり新しい友人に恵まれるのも幸福です。
さて、この本、いいかげん年寄りの説教的要素は少なくありませんが、それなりに人付き合いの核心をつく内容も少なくない気がします。30年そこそこの若造が評論する内容ではありませんが。
どこにも人を引きつける所を持たないことを自覚している人間は、それについてくよくよあせるよりも、自然のままで一人で生きているほうが賢明である。(P.28)
他人から尊重されるには、まず自分で自分を尊重することが第一である。(P.126)
なんか、肝に銘じないと。でも、凡庸な文筆業を若干行なっている私としては、以下はいつもそうです。みなさま、拙著のコラム等見かけましたら、どしどしメールなりお手紙を下さい。お待ちしております。
読者の手紙に心から動かされて、自分の仕事を投げ打っても、長い返事を書かずにいられないようなことは、凡庸な文筆家にあっても、しばしば起こるのである。(P.183)