私の紅衛兵時代―ある映画監督の青春

この大道は、どこへ通じているのだろう?その道の果てに、人々が何を目にするのか、それは誰にも分からなかった。(P.18)

近代世界で起こったこととは思えない、驚くべき状況だ。文化大革命を子供時代の視線から書いた本。

憲法に個人の財産を守ると明記してある共和国で、公民が(略)他の公民の財産を勝手に焼き払い、略奪しても、処罰されなかった。(P.102)

なんと言う恐ろしい国なのかとおもう。今の中国で二度とこんな野蛮なことは起きないとおもうが、考えるだけでぞっとする。民主化、近代化ってのはこういう蛮行をなくさせるものではないのか。
文革の意味とか価値よりも、人の集団と言うのは一体なんなのかを考えさせられる一冊だ。

この社会では誰もが集団に属さなければ生存できない。(P.140)