自分らしく生きる 人間らしく生きる
自分よりも勤務条件のきびしい妻の勤めにたいする理解も欠けていた。そう(離婚)ならなかったのは彼女の忍耐のおかげである。(P.249)
うちの家みたい。あー、一つぐらいは共感できる部分があった。良かった。
清貧の思想で一世を風靡した著者の、二匹目のドジョウを狙った本。でもねぇ、正直言って、ジジイの思い込みでの説教レベルを超えてないんだよなぁ。清貧の思想のほうがまだ良かったとおもう。
こんな場所でこんな食い物を食うことが日常性からのいささかの解放を意味するとしたら、この国の日常生活とはまことに貧寒ものだな、と。(P.82)
そもそも、ファミレスで飯食うのは今の若者の日常だし(うちの家庭でもいささかその気はある)、マンガ喫茶で生活する奴まで居るんだしな。そんな感覚で物言われても説得力薄いんだよなぁ。ちゃんと見ないで思い込みで説教されている感じ。
まぁ、好きに自分の道を歩んでくださいな。清貧の思想を呼んで期待したら間違いなくがっかりします。はい。
悩んだり傷ついたりするのは人間のしるしだ。(P.19)
普遍的な人間への信頼にいたらない自信は、本物ではない。(P.21)
いやなこと、骨の折れること、苦痛なことに目をそむけて快適のみを追いつづける者は、やがて自分が見ようとしなかったそれらのものによって復讐されるだろう。(P.88)
「わたしは無所有を選ぶ。貧しさこそ自由なのです。」(P.181)