マルチメディア

「またしてもニューメディア騒ぎの二の舞ではないか」(P.ii)

まぁ、たしかに、マルチメディアってキーワードそのものは、正しく二の舞になった気がします。舞った側なので、えらそうなことはいえませんが。
マルチメディアに関しての比較的優れた概説書。とはいえ、今時、マルチメディアと騒ぐ御仁も居ないので、なんとも早悲しい感じの本ではある。それでも、結構時代予測はあっていたような気もする。
とはいえ、踏み込みすぎで

ポストモダン風味の記号消費騒ぎはバブル経済の崩壊とともに泡沫と消えた。(P.16)

とは、残念ながらなっていないようだし、

<土地>からではなく<情報>から行動を発想していかなければならない(P.177)

実は、一回りしてみると、正しい意味での<土地>や<地域>からの発想が必要になってきていることが分かり始めている。
ま、なにはどうあれ

電気信号ばかりか人間も動き回らなくてはならないのだ。(P.178)

というのは、今の自分だな。うん。