「だからいまいるアイヌよ、どんなときでも、たとえ神さまをおどろかしてでも、運というものは自分の力で手に入れるものだ」(P.28、金のきせる)

うん。そうだ。
アイヌの昔話集。なんというか、やたらと説教くさい。明示的に教訓が必ず最後に入る。
それがダメということではなく、それが一つのスタイルなんだろうなと。こういうスタイルになってない昔話がほとんど無い。
でも、こういうスタイルの昔話って、世界中それなりにはあるんだよね。でも、何でアイヌの昔話ってこういうスタイルばかりなんだろう。採集した人のせいか、それとも本当にこう言うのしかないのかがとっても気になる。

「人をいじめ泣かすということは、目に見えるその人ばかりが泣き悲しむのではない」(P.210、罰当たりなシリマオッテ)