知的創造のヒント

そういう編集者にすすめられると、たいていのことが可能なような錯覚におちいる。(P.125)

そうそう、編集者ってすごいのよね。ぼくも、いくつかの本や雑誌の書き物で、この編集さんマジックにかかって、一から書き直しをして見たり、不可能事が可能になったりという恐るべき体験が多数なのよね。
まぁ、それはさておき、知的創造のヒントというか、知的創造の愚痴というか。創造という行為そのものが、創造的でないと意味がないから、

だいたい何でも教わろうとするのがそもそも誤りである(P.175)

と、おもえば、そういう本になるのは当たり前のような気もする。

学校の成績優秀な学生が、卒業論文を書く段になって思いがけない混乱に陥ることがすくなくない。(P.33)
本当に自由になるための最大の障害はもっとも親しい人たちだという悲しいパラドックスが成立する。(P.94)

ま、実は、是は結構本当な気がする。昔は文章多産できたしな。

一般に、ものを書くには、人間あまり幸福でない方がいいらしい。(P.126)