マルチメディアの新世紀

「どこでも、いつでも(anywhere、anytime)」通信できる時代(P.66)

おおこれってユビキタスのことじゃん。
この本は、マルチメディアというタイトルの割には、CATVインフラ、携帯インフラなど通信業についてのリサーチに特化した内容。1994年段階で、マルチメディアの新世紀は通信にありと見抜いてこの内容を書いた著者、出版社はナカナカ偉い。今思えばだけれどね。

マルチメディアに関することもさることながら、

終身雇用や年功序列が、日本の経営史の大きな流れの中ではむしろ一時的でかつ特殊なものであるといえる一方で、これらの制度が日本だけでなく、欧米社会にもしばしば見受けられる普遍的な制度の一つでもあり、制度であったという点も、逆の意味で我々が心にとどめておく必要があろう。(P.84)

みたいな産業社会学的なはなしやら

「携帯電話は手軽に、どこへでも、お持ちになれますが、サウナに入って長時間お話しするのはお勧めできません」(P.123、フィンランドのセルラーの注意書き)

のようなお茶目なリサーチのディテールなんかも面白い。今でもひと目読む価値はありかな。